ラダープログラムで設計をしていたり、現地での試運転調整をしていると、
PLCとの接続する機器によっては、数値をバイナリーやBCDの変換する場面があります。
その際に、変換するプログラムを作成後、その変換して出力された数値が、
適正に変換させた値なのかを確認する必要があります。
そこで、私が使っているパソコンの標準機能インストールされたある「電卓」を使ってできる
「バイナリー・BCD・2進数」の簡単な確認方法を紹介します。
Windows 標準機能の電卓を起動する
電卓をプログラマーモードにする
電卓でバイナリーやBCDを扱うには、プログラマーモードに切り替える必要があります。
電卓を起動し、左上の三本線をクリックし、下記の「</> プログラマー」を選択します。
下記の画像のような電卓表示になれば、切替完了です。
電卓に数値を打ち込む
入力表示形式を選択する
下の画像の赤枠内の入力表示を選択します。
下記対応してます。
HEX:BCD入力(HEXでの入力も可)
DEC:バイナリー
OCT:今回は使用しないので、割愛します。
BIN:二進数
数値を入力
例:BCD「1234」のバイナリー・2進数の値を知りたい場合
HEXを選択し、「1234」と入力すると、
DEC(バイナリー):4660
BIN:0001 0010 0011 0100
となります。
HEXの表示器であれば、PLCからバイナリー出力で「4660」が出ていれば、表示器では「1234」を表示されます。
例:BCD「2500」のバイナリー・2進数の値を知りたい場合
HEXを選択し、「2500」と入力すると、
DEC(バイナリー):9472
BIN:0010 0101 0000 0000
となります。
HEXの表示器であれば、PLCからバイナリー出力で「9472」が出ていれば、表示器では「2500」を表示されます。
BCD入力にHEXを選択をしていますが、A~Fを使用していないだけなので問題ありません。
もちろんHEXまで対応しているので、数値だけではなく、「2DC9」のようなHEX表示のバイナリー・2進数の値も表示可能です。
バイナリーの乗数計算を楽にする方法
1.関数電卓モードにする。
2.X^Yの計算を使う
例)ここでは、2の6乗をする方法を書いています。
①Xの部分の2を押す。
②X^Yを押す。
③Yの部分の6を押す。
④イコールを押すと、答えが出ます。
まとめ
このWindowsの標準機能の電卓を使えば、現場でいちいち確認のために手計算をする必要もなく、
正確に簡単に確認が出来るので、覚えておくと現場での効率化に役に立つと思います。