工場などで昼勤・夜勤など時間帯によって、ランプを点灯・消灯させたりするには、
日付と時間を使用して現在どちらの当直かを判断する必要性が出てきます。
そのために、PLCのレジスタに日付・時間を書き込む必要があります。
本記事では、ラダー論理を使用して日付と時間をPLCのレジスタ領域に書き込む方法について説明します。
今回の使用PLCは、三菱「Q06UDEH」とツールは「GX works2」です。
DATERD(時計データの読出し)の命令後を使う
PLCには、レジスタに時間を書き込む専用命令が標準であります。
その命令語は、「DATERD」です。
応用命令語形式で、下記のように書き込みます。
これで、ラダー設計は終わりです。
「DATERD D4000」
この命令語は、D4000から年から曜日までを、各レジスタ(D4000~)に書込むという命令語です。
下記が、各レジスタの書き込まれている情報になります。
書込み内容 | レジスタアドレス | 書込まれている数値 |
年(西暦) | D4000 | 2023 |
月 | D4001 | 12 |
日 | D4002 | 14 |
時(24時間計) | D4003 | 13 |
分 | D4004 | 41 |
秒 | D4005 | 47 |
曜日 | D4006 | 4 |
曜日に関しては、下記の表通りとなります。
では、実際にモニタをして、各レジスタに数値が書き込まれてるかを確認します。
確認するには、上部タブより「オンライン」ー「モニタ」ー「デバイスモニタ一括モニタ」をクリックします。
下記のウインドウに切り替わり、左上のデバイス名にD4000を入力します。
きちんと、書き込まれているのが確認できます。
以上で、日付・時間をPLCのレジスタに書込む方法となります。
D4000を変える事で任意のレジスタに書込む事が可能です。
次の記事では、西暦の下二桁(23)の部分のみ、一つのレジスタにいれるやり方を紹介しています。
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